急病への対処法を解説します

永田診療所(神戸市長田区)が、急病への対処法を解説します。高齢者や妊婦の急病・急変、熱中症などについて。


急病への対処

高齢者の急病

高齢者では、たとえ重症の急病であってもはっきりと症状が出ない事があります。ただ何となく元気が無かったり、食欲が落ちたりする程度の症状しか認められない事があります。例えば、肺炎なのに熱や咳が出なかったり、急性の脳梗塞なのに少しぼんやりしているだけといった場合もあります。また、入浴時は意識を失ったり、転倒する事故が多く発生します。滑りにくいマツトや脱衣場を暖かくする、入浴中の物音に注意する、等の注意をしましょう。
家族の人は普段からかかりつけ医と相談して、投薬内容や治療中の病名、生活上の注意点などを書いておきましよう。 また、起こり得る病状変化なども前もって聞いておくと良いでしよう。

妊婦の急病

風邪などで発熱した時は、通常の鎮痛解熱剤の使用は問題ないとされますが、前もって主治医に処方してもらっておくのもよいでしょう。
急性胃腸炎や風邪、つわりなどで嘔吐や下痢があっても、少しずつ水分を摂りましょう。どうしても無理なときには医師の診察を受けましょう。
出血や破水の際は安静にして医師の指示を仰いでください。

熱中症に関して

熱中症は身体に熱が貯まってしまった状態で、吐き気、頭痛、めまい、疲労感などが出てきます。ひどい場合は筋肉がケイしンしたり、意識を失って死に至ることもあります。真夏の炎天下ばかりでなく、初夏の蒸し暑く風通しの悪いところでも起こります。風通しに気を付けて下さい。
熱中症が疑われたら、すぐに日陰の風通しの良いところに移し、衣服をゆるめてあおいで下さい。水分を少しずつ飲ませましょう。氷や冷たいペットボトルがあれば、首や脇の下、股の付け根を冷やして下さい。
少し症状が落ち着いた後でも、必ず医師に診せて下さい。意識がおかしいときは速やかに病院へ運びましょう。

では熱中症についてもう少し詳しく説明しましょう。
熱い環境で起こる障害の全てで、熱失神、熱疲労、熱痙攣、熱射病といった病気の形があります。スポーツで特に問題となるのは熱疲労と熱射病です。

熱中症にいたる要因は
①気温、湿度、風速、直射日光などの環境の要因
②自分の健康状態や体力、暑さへの馴れ、水分補給の状態などの個体の要因
③運動の質や量、休憩のとりかたといった運動の要因
にわけることができます。実際にはこれらの要因が重なって起きることが多いので、予防にはこれらの要因それぞれに対策を立てることが大切です。